私はもともと、上手くいかないことがあるとイライラしやすいところがあります。
仕事でも、日常生活でも、
「なんで思った通りにならないんだろう」
と感情が先に出てしまうことがありました。
そんな私が40代からゴルフを始めました。
ゴルフは、思っていた以上に自分の感情がそのまま出るスポーツでした。
ナイスショットが続いていたのに、突然OBを打つ。
短いパットを外す。
同じミスを何度も繰り返す。
そうなると、
「なんでやねん」
と腹が立つ。
そして、そのイライラを次のショットまで引きずって、さらにミスをする。
そんなことを何度も繰り返しました。
でも、ゴルフを続けているうちに少しずつ気づくようになりました。
怒ったところで、さっきの一打は戻ってこない。
それどころか、感情が乱れたまま次のショットを打てば、さらにスコアを崩してしまう。
だったら、怒らないことよりも、
「今、自分はイライラしている」と気づいて、次の一打に切り替えること
の方が大切なのではないか。
そう考えるようになりました。
もちろん、今でもイライラすることはあります。
怒らなくなったわけでもありません。
ただ以前より、
感情に任せて行動する前に、少しだけ立ち止まれるようになった。
この記事では、ゴルフを始めてから私自身の「怒り」や「イライラ」との付き合い方が、どう変わってきたのかを書いていきます。
感情を引きずりやすかった、ゴルフを始める前の私
ゴルフを始める前から、私は感情の切り替えがあまり得意ではありませんでした。
仕事で上手くいかないことがある。
予定通りに物事が進まない。
相手の言動に引っかかる。
そんな時、一度イライラすると、その感情をしばらく引きずってしまうことがありました。
頭では、
「気にしても仕方がない」
と分かっていても、感情はなかなか追いつきません。
しかも厄介なのは、イライラしている時ほど、自分では冷静なつもりになっていることです。
実際には気持ちが乱れているのに、
「自分は間違っていない」
と考えてしまう。
そうなると、必要以上に言葉が強くなったり、余計なことまで考えたりしてしまいます。
ゴルフを始めてから、この癖がとても分かりやすく見えるようになりました。
ミスショットをする。
腹が立つ。
そのまま次のショットを打つ。
またミスをする。
さらに腹が立つ。
この繰り返しです。
ゴルフでは、感情を引きずった結果がそのままスコアに出ます。
普段の生活では見えにくかった自分の癖が、ゴルフでは数字になって返ってくる。
そのおかげで、
「自分は思っていた以上に、感情を引きずるタイプ」
と改めて再認識することができました。
ゴルフでは、感情がそのまま次の一打に出る
ゴルフをしていると、感情の状態がそのままプレーに出ます。
たとえば、ティーショットでOBを打つ。
その瞬間、
「最悪」
「なんでここで出るの」
と気持ちが乱れます。
そして、
「次で取り返さなければ」
と焦る。
すると、普段なら選ばないようなクラブを持ったり、必要以上に振りにいったりして、またミスをする。
今振り返ると、技術的なミスよりも、
ミスした後の感情で、さらに傷口を広げていた
ことが何度もありました。
パターでも同じです。
短い距離を外す。
腹が立つ。
次のパットも雑になる。
すると、入るはずだった距離まで外してしまう。
一つのミスが、感情を通じて次のミスを呼んでいました。
ゴルフは面白いもので、気持ちが乱れている時ほど、
「取り返そう」
「次は絶対に成功させよう」
と力が入ります。
でも、その力みがスイングを崩します。
結局、
怒る → 焦る → 力む → ミスする → さらに怒る
という悪循環に入ってしまう。
私の場合、この流れに何度もハマりました。
そして、ようやく気づきました。
感情は、スコアに直接影響する。
ミスをゼロにすることはできません。
でも、
ミスした後にどう反応するかは変えられる。
ここを変えない限り、どれだけ練習しても同じ崩れ方を繰り返します。
100切り後にスコアが安定しない原因についても、『期待値の再設計』という視点から振り返っています。
この気づきが、私のゴルフとの向き合い方を少し変えるきっかけになりました。
「怒っても何も良くならない」と気づいた
ゴルフを始めた頃の私は、ミスをするとすぐに感情が反応していました。
OBを打つ。
短いパットを外す。
ダフる。
すると、
「なんでこんなミスをするんだ」
と腹が立つ。
でも、ある時ふと気づきました。
怒ったところで、何一つ良くならない。
さっき打ったOBがなくなるわけではありません。
外したパットが入ったことになるわけでもありません。
むしろ、怒ったまま次のショットを打つことで、さらにミスを増やしていました。
そしてもう一つ気づいたのが、イライラは自分だけの問題ではないということです。
ゴルフは一人でプレーするスポーツではありません。
同伴者がいます。
同じ組で回っている人が、ずっと不機嫌だったら、その場の空気まで悪くなります。
自分では感情を表に出していないつもりでも、態度や声のトーンには意外と出ます。
そう考えると、
怒ることで得をする人は一人もいません。
自分のスコアは悪くなる。
一緒に回っている人にも気を遣わせる。
そして、せっかくのゴルフが楽しくなくなる。
それなら、
「ミスはもう終わったこと」
と考えて、次の一打に集中した方がいい。
もちろん、そう簡単に感情を切り替えられるわけではありません。
今でもミスをすれば腹は立ちます。
でも、
怒っている時間を少しでも短くする。
それだけでも、以前とはかなり違います。
怒らない人になるのではなく、
怒りに支配される時間を減らす。
ゴルフを続ける中で、私は少しずつこの感覚を身につけるようになりました。
ミスした後に意識するようになったこと
ミスを完全になくすことはできません。
どれだけ練習しても、OBは出ます。
短いパットを外すこともあります。
思ったようにボールを打てない日もあります。
だから私は、ミスをなくすことよりも、
ミスをした後にどうするか
を意識するようになりました。
まず一つ目は、
今の一打はもう戻らない。
と考えることです。
原因を考えることは大切ですが、ラウンド中に延々と反省しても次のショットにはつながりません。
その場では、
「終わったことは終わった」
と区切るようにしています。
二つ目は、
取り返そうとしない。
ということです。
OBを打った後ほど、
「次で取り返したい」
という気持ちが強くなります。
でも、私の場合はここで無理をすると、さらにミスが増えます。
だから今は、
100点のショットではなく、70点で十分。
と考えるようになりました。
フェアウェイに戻せればいい。
グリーンに乗ればいい。
カップに寄らなくても、次が打てればいい。
そうやって期待値を少し下げるだけで、気持ちも落ち着きます。
三つ目は、
原因分析はラウンド後にする。
ということです。
その場で、
「スイングが悪かったのか」
「アドレスが悪かったのか」
「クラブ選択が悪かったのか」
と考え続けると、頭の中がどんどん複雑になります。
ラウンド中は次の一打だけに集中する。
反省は終わってからする。
このように分けることで、以前よりもプレー中の感情を引きずりにくくなりました。
もちろん、毎回できるわけではありません。
それでも、
ミスをした後にやることを決めておく。
それだけで、感情に振り回される時間はかなり減りました。
限られた時間で練習を積み上げるために取り入れている『設計思考』については、こちらの記事でまとめています。
感情を消すのではなく、気づけるようになった
以前の私は、
「イライラしないようにしよう」
と考えることが多くありました。
でも、ゴルフを続ける中で、それはあまり現実的ではないと分かってきました。
ミスをすれば悔しい。
思い通りにいかなければ腹も立つ。
感情そのものを完全になくすことはできません。
だから今は、
怒らないことより、怒っている自分に気づくこと
を大切にしています。
たとえば、ミスショットの後に、
「今、かなりイライラしているな」
と一度認識する。
それだけで、感情と少し距離を取れるようになります。
以前は、怒っている自分に気づく前に次の行動へ移っていました。
そのままクラブを握る。
そのまま次のショットを打つ。
そして、さらにミスをする。
でも今は、
「今の自分は冷静ではない」
と気づけることが少しずつ増えました。
気づくことができれば、その後の行動を選べます。
少し歩く。
次のショットだけを考える。
無理をしないクラブを選ぶ。
一度、気持ちを切り替える。
ほんの少しの違いですが、この「間」があるだけで結果は変わります。
もちろん、今でも感情に振り回されることはあります。
それでも以前よりは、
感情のまま反応する回数が減りました。
私にとって大きかったのは、怒りをなくそうとするのではなく、
怒りに気づいて、その後の行動を変える
という考え方です。
ゴルフを通じて、この感覚を少しずつ身につけられたことは、スコア以上に大きな変化でした。
ゴルフで学んだことが、日常にも少し影響している
ゴルフで感情との付き合い方を意識するようになってから、少しずつ日常にも変化が出てきました。
仕事で思い通りに進まないことがある。
予定が崩れる。
相手の言葉に引っかかる。
以前なら、その場で感情が大きく動いて、そのまま引きずることがありました。
でも今は、
「今、自分はイライラしている」
と一度気づける場面が少しずつ増えています。
これは、ゴルフでミスをした時とよく似ています。
OBを打った。
短いパットを外した。
そこで感情のまま次の一打を打つと、さらに崩れる。
日常でも同じで、感情が乱れたまま反応すると、必要以上に言葉が強くなったり、余計な一言を言ってしまったりします。
だから、
感情が動いた時ほど、すぐに反応しない。
この意識を持つようになりました。
もちろん、毎回できるわけではありません。
今でも感情的になることはあります。
それでも、
「今ここで反応すると、さらに悪くなるかもしれない」
と考えられるだけで、以前とは違います。
ゴルフでは、一つのミスが次のミスにつながります。
日常でも、一つの感情的な反応が、その後の人間関係や仕事に影響することがあります。
だからこそ、
起きたことより、その後どう反応するか。
この考え方は、ゴルフだけではなく日常でも大切だと感じるようになりました。
ゴルフを始めた目的は、スコアを良くすることでした。
でも続ける中で、
自分の感情と少し距離を取る練習にもなっていた。
これは、始める前にはまったく想像していなかった変化です。
ゴルフは私にとって、メンタルトレーニングでもある
ゴルフを始めた頃の私は、
上手くなりたい。
良いスコアを出したい。
そればかり考えていました。
もちろん、その気持ちは今も変わっていません。
90台を安定して出したい。
いつかは70台も出してみたい。
そのために練習も続けています。
でも、ゴルフを続ける中で気づいたのは、
スコア以外にも、自分が少しずつ変わっている
ということでした。
ミスをした時にどう反応するか。
イライラした時にどう切り替えるか。
上手くいかない状況で、次に何をするか。
ゴルフでは、こうしたことを18ホールの中で何度も試されます。
だから今の私にとってゴルフは、単なる趣味ではありません。
自分の感情との付き合い方を練習する場所でもあります。
怒らない人になったわけではありません。
感情を完璧にコントロールできるようになったわけでもありません。
それでも以前より、
怒っている自分に気づく。
少し間を置く。
その後の行動を選ぶ。
この流れを意識できるようになりました。
私にとっては、それだけでも大きな変化です。
ゴルフは、上手くいかないことの方が多いスポーツです。
だからこそ、
上手くいかない時に、自分がどう振る舞うのか。
そこに、その人自身がよく表れるのかもしれません。
これからもミスはします。
腹が立つこともあるでしょう。
それでも、そのたびに少しずつ切り替えられるようになればいい。
スコアを良くすることと同じように、
感情との付き合い方も、少しずつ上達していく。
ゴルフを始めたことで、メンタルだけでなく生活や人間関係にも少しずつ変化が生まれました。
そんなつもりで、これからもゴルフを続けていきます。

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